なんとなく敷居が高く感じ、これまで観たことがなかったミュージカル。
40代も半ばにかかったある時、機会があって初めて観劇した。
で、結果的に
ミュージカルは素晴らしい!
観て良かった!
と思う。
生の舞台は想像以上に迫力が凄く、驚きと感動の連続ですぐに惹き込まれた。
なんとなく敷居を高く感じていた先入観もなくなったので、観に行きたいけどどうしよう・・と思っている方には、ぜひ一度体感していただきたい。
ちなみに、私がミュージカルを観て特に驚いた演出は、
- 臨場感あふれるサウンド
- 舞台上での早着替え
- セットチェンジの速さ
の3点。
あと、役者の声量がものすごかった。
素晴らしい歌声や演技に対しては、称賛の拍手が送られることも初めて知った。
すべてが新鮮で、最初から最後まで楽しむことができたのだが、役者の声量がスゴかったことでちょっと心残りがあったことも。
今回は初めてのミュージカル観劇で印象的だった
- 臨場感あふれるサウンド
- 舞台上での早着替え
- セットチェンジの速さ
についての感想と
- 心残りに思ったこと
を書いていこうと思う。
生の舞台ならでは!スゴイと思った演出
臨場感あふれるサウンド
初めてミュージカルを観劇したのは、劇団四季の『オペラ座の怪人』。
オペラ座の怪人の代表歌曲、【The Phantom of the Opera】は耳にしたことがあったが、フルで聴いたのはミュージカルの時が初めて。
劇場で【The Phantom of the Opera】を聴いた時の迫力と感動は、きっとずっと忘れない。
サウンドを聴くためにまた観に行きたい!と思うほど。
ミュージカルが好きな人は、きっとこの迫力や臨場感にハマるんだろうなぁ・・。
劇場で流れる音楽は、耳で『聴く』というよりは身体全体で『音を受け止める』感覚で聴いていた。
身体の中、というか細胞ひとつひとつに重低音が染み込んでいくような、とにかく音楽が始まった瞬間に『オペラ座の怪人』の虜になってしまった。
こんなに素晴らしい曲だったとは・・・。
舞台上での早着替え
『オペラ座の怪人』では、舞台上で早着替えをするシーンがある。
この早着替えをしている間、着替えをしている演者は周りを他の演者に囲まれながら、ずっと歌うことを止めずにスムーズ&スピーディーに着替えていた。
どんな仕掛けなんだろうと目を凝らして観ていたが、一瞬のうちに衣装が変わってしまうので全く見抜けない。
失敗が許されない生の舞台での早着替え。
余計なお世話ながら「うまく着替えられるかな」とドキドキしながら観ていた。
セットチェンジの速さ
初めてのミュージカル観劇で一番驚いたのはセットチェンジの速さ。
何度かある暗転の長さは10秒あるかどうかだが、その間にまったく違うセットに変わっている。
しかも暗転の間は、会場も静かなのに物を動かしている音がほとんど聞こえない。
とてもセットチェンジしてる雰囲気を感じないのに、次に明るくなった時には大道具がガラッと変わっており、「えっこんな短時間でここまで変わる!?」と驚きを隠せなかった。
ほんの一瞬でも劇場内の『オペラ座の怪人』の世界感が壊れないよう、あらゆる部分にこだわった一流劇団のストイックさを垣間見た気がした。
オペラ座の怪人を観る前にしておけばよかった1つの心残り
音楽や演出にはすごく感動したのだが、肝心の物語の内容にはうまく入り込めず、モヤモヤが残った。
『オペラ座の怪人』について、タイトルはもちろん知っていた。
あとは音楽のサビ部分や、ビジュアル的に顔半分に白い仮面をかぶった人が怪人であるということ。
しかし恥ずかしながら、私はこの物語の内容について事前に調べていなかった。
まず、ミュージカルを観て気付いたのが、
役者の声量が大きく、劇場内の反響が凄すぎてセリフを聞き取れないこと。
素晴らしい歌声に魅了されつつ、正直なんて言ってるのかわからないことが多かった・・・
前もって『オペラ座の怪人』のストーリーを把握してなかったので、見どころがどこなのか、今見ているシーンはどんな状況なのか、まったくついていけなかったのだ。
あとから話を読んでみたのだが、ミュージカル『オペラ座の怪人』は、ざっくり言えばファントムのクリスティーヌへの激しくも切ない想いを軸に繰り広げられるストーリー。
私は"切ない系"の話が大好きなので、余計に事前にあらすじを知らなかったことが悔やまれた。
知った上で観ていれば、初めてのミュージカルでもすごく感情移入してより楽しめたと思う。
これから初めてミュージカルを観る、という方には、より楽しく観劇するために事前にあらすじを読んでおくことをオススメしたい。
さいごに
ミュージカル観劇に興味があるなら、本当に一度は行ってみて欲しい。
映画が『観る』ものなら、ミュージカルは『体感するもの』だと思う。
とにかくミュージカルは最高のエンターテイメントだった!