塩竈市杉村惇(すぎむらじゅん)美術館・塩竈市公民館本町分室の中にあるカフェ『談話室』。
築70年のレトロな館内に2015年4月29日に開店した『談話室』は、白と濃い茶色で統一されたシンプルな内装で、席数は10席ほどの超こぢんまりカフェです。
外に看板がない”アピール控えめ“なカフェ『談話室』
JR仙石線『本塩釜駅』または『西塩釜駅』から徒歩約10分の、ちょっと小高い場所にあるカフェ『談話室』。
カフェ『談話室』は路面店ではなく杉村惇美術館の中に併設されています。
なので、目的地は杉村惇美術館でもあります。
小高い場所に佇む白っぽい建物が『杉村惇美術館』
ゆるやかな勾配の階段を上りきると美術館の入り口が目の前に。
実は私、今回訪れる前に3回ほど『談話室』への訪問を試みています。
でも、美術館の入り口まで来ては引き返すを繰り返していました。
なぜなら、入り口の外にはカフェの看板がなくて。
館内にあるとはいえ、外にもカフェの案内があるものと思っていた私は
「あれっカフェやってるのかな?」と疑問に思い、入る勇気がなかなか出なかったんですね。
あまりのアピールの控えめさに、来る度に入り口でずっとうろうろしてました(笑)
なので、4度目の正直の今回も入り口のドアを開けるのめっちゃドキドキしました!
小心者過ぎ。
カフェは入り口を入ってすぐにあった
入り口のドアを開けたら、目の前にメニューの看板が。
これを見た瞬間に
「おぉ~カフェあったぁ~(´▽`) 」
と安堵したのを覚えています。
どんだけキンチョーしてんだ私。
やっと来たという感慨を胸に、さっそく入店。
シンプルでコンパクトな店内
入り口は濃い茶色×磨りガラスのシンプルな引き戸。
上に小さく『談話室』と書いてありました。
まるで『職員室』みたいな。
入り口にも小さな看板。
店内は、ぐるりと首を回さなくても全部見えるほどコンパクトな広さ。
ただ、あまり物が置いていない分スッキリとしているので、狭さは感じません。
天井もやや高めだからでしょうか。
ところどころにちょっとした”演出”が
スタッフの方に許可を得て店内を見ていると、ひとつだけデザインが違うテーブルがありました。
テーブルに段差がある・・・?
なんで段差があるんだろ??と思いながらちょっとかがんでみると、中にミシンが収まっていました。
これは昔のミシン台をそのままテーブルとして使用しているようです。
他でもミシン台をテーブルにしているカフェを見たことはありますが、中にミシンがある状態でテーブルに段差があるものは初めて見ました。
思わず開けたくなりますね!
この時私は別の席に座ったので、なんか開けるのを躊躇してしまいました。
開くのかな・・・?
そして、店内の隅にこれまた目を引くオブジェが。
『白くて大きな日本犬』というタイトルの彫刻作品。
こちらは、多賀城市出身で現在は松島在住の彫刻家・佐野美里さんという方が作られたものです。
土台も含めると高さ120㎝くらいはありそう。
大きくて白いのでお茶している間も常に視界に入り、見守られている感がハンパないです。
大きな体に反してつぶらな瞳とペロッと出した舌が可愛らしいですね。
入り口付近には小さな書棚が。
実は、新型コロナウィルスの影響で6月2日まで休業し、3日から営業を再開していたという談話室。
私が訪れたのは6月4日だったので、営業再開してすぐだったんですね。
その営業再開初日に、上記写真の書棚を設置したようです。
書棚には、移動式本屋を営むペンギン文庫さんが厳選した写真や美術、文芸などの新刊書が置かれています。
季節ごとに合った本を置くようなので、 気になる本を見つけたらなくならないうちに買っておいた方が良さそうです。
談話室でお茶をしながら読んでもOKみたいですよ!
メニューはドリンクのみでテイクアウトもできる
シンプルな店内の談話室は、メニューもシンプルでした。
・コーヒー
・アイスコーヒー
・ダージリンティー
・オレンジジュース
の4種類で、値段はいずれも
テイクアウト・・・300円
店内・・・450円
となっています。
訪れた日は暑かったので、店内でアイスコーヒーをいただきました。
店内でドリンクを頼むとサービスでコインチョコが2枚🎵
ほんのり苦いアイスコーヒーと甘いチョコレートに癒されます。
静かに本を読みたい人にオススメな『談話室』
訪れたのが平日だったのもあると思うのですが、私がお店を訪れてから出るまでの間(11時半~13時くらい)来客は私以外にいませんでした。
街からちょっと離れた小高い場所にあるので、車などの音もなく木の葉擦れの音が聴こえるくらい静かなんですね。
なので、ゆっくり本を読みながらお茶をしたいという人にはとてもオススメなカフェです。
カフェ『談話室』情報
営業時間:11時~17時(ラストオーダー16時半)
定休日:毎週月、火曜日、お盆、年末年始