えんどうまめblog

豌豆豆のツルのように、曲がりくねりな人生の記録を綴っていきます。

『塩釜deひなめぐり』でひな飾り観賞だけじゃなく地元の人との交流も楽しむ~後編~

 

毎年ひな祭りシーズンに宮城県塩釜市で行われている『塩竃deひなめぐり』。

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2008年から毎年開催されているこのイベントに初めて足を運び、いろいろな雛飾りを見たりお店の方との話を楽しんだりしてきたので、前・後編で記事にしてみようと思いました。

前編はこちら↓↓↓

 

www.punk-tata-8804tantan.com

 

この記事を書いた日にはもうすでにひな祭りは終わっていました・・・

が、雛祭りシーズン後に閉まってしまうにはもったいないな、と思うほど素敵な大正雛と出会ったので書こうと思います。

 

 

立ち寄ったお店【後編】

  

旧亀井邸 

 

亀井邸は現・カメイ株式会社の初代社長の家

 

塩竃神社裏坂の大鳥居をくぐり

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階段を登り始めてすぐ『旧亀井邸 ご自由にお入りください』などと書いてある看板が見えてきます。

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矢印の方向に目を向けると歴史を感じさせる門が。

この門の奥に旧亀井邸があります。
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亀井邸とは、亀井商店(現在のカメイ株式会社)の初代社長である亀井文平という方が、大正13(1924)年に建てた2階建ての建物です。

建物様式は『和洋併置式住宅(わようへいちしきじゅうたく)』というもので、伝統的な日本建築とモダンな西洋建築のコラボが印象的な建造物です。

また、当時流行したデザインを建物の至るところに取り入れているなど、雛飾り以外にも見どころがたくさん詰まった建物ですね。

 

旧亀井邸では、1階と2階に豪華な7段雛飾りを展示していました。

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1階の雛飾りの両脇にはつるし雛が吊るされ、可愛らしい雰囲気に。

 

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よくよく見ると『西陣織』と書かれてあったので、着物は西陣織で作られたのものなのかな、と思いました。

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続いて2階へ。

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2階には縦に二間続く和室があり、その一番奥に7段雛飾りと打ち掛けが展示されていました。

主役は雛飾りでしたが、鮮やかなブルーと金や赤の刺繍が華やかな打ち掛けの方に目を奪われてしまいました(笑)

 

亀井邸の雛飾りにまつわる2つのちょっと切ないエピソード

 

亀井邸のスタッフの方とのお話の中で、ちょっと切ないエピソードを2つ聞きました。

 

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1つ目は、この打ち掛けには誰も袖を通したことがないこと。

なんでも、昔結婚する娘のために母親が用意したこの打ち掛けを、娘さんが色合いがあまり気に入らなくて結局1度も袖を通すことがないまま今日に至っているそうです。

こんなに綺麗なのに、好みに合わなかったんですね・・

 

2つ目は、亀井邸の雛飾りはもっと賑やかだったこと。

 

以前はもっと部屋いっぱいにつるし雛を吊るしたり、大人の雛飾り以外に子供雛も飾っていてとても賑やかだった亀井邸。

けれど年々塩釜の人口の減少と高齢化が進み、雛飾りの作り手が減ってしまったため、徐々に会場を彩る飾りが少なくなっていったそう。

切ないというより、ちょっと寂しいですね。

 

 

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亀井邸では、300円でお抹茶と『志ほがま』というらくがん(和菓子)をいただけます。

 

 

太田與八郎商店(おおたよはちろうしょうてん)


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JR仙石線『本塩釜駅』から徒歩1~2分ほどの場所にある太田與八郎商店(おおたよはちろうしょうてん)

『太田屋』の屋号を持ち、店舗と蔵を構えているこちらのお店は1845年に創業した味噌醤油醸造元です。

 

私も塩釜に住んでいた頃よく建物の前を通っていましたが、あまりにも貫禄ある門構えが近寄りがたく、お店に入ったことは一度もありませんでした。

 

でも今回はせっかくのチャンス!

勇気を出してその扉を開けました。

 

享保雛 

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店内に入ると、右手側奥の座敷に立派な7段飾りの享保雛がありました。

着物の色は享保雛の特徴である天然草木染めでしたが、紫や橙色なども入っていてお雛さまをより品よく見せています。

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内裏雛の後ろのには、鶴や松といった縁起物の柄が描かれた屏風が。

雛飾りの屏風=金色のイメージだっただけに、とても新鮮な印象でした。

 

御殿飾り雛(ごてんかざりびな) 

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今回のひなめぐりで出会った中で、一番感動したのがこちらの『御殿飾り雛(ごてんかざりびな)』でした。

その名の通り、内裏雛が御殿の中に鎮座しています。

 

感動したのは、なによりも装飾ひとつひとつの模様など細部まで作り込まれた御殿

また、几帳の奥に佇む内裏雛には少し影が落とされ、御殿の奥行きを感じさせます。

あんまり近くで見れない位置にあったので、ファイバースコープを使って中をじっくり見たいと本気で思いました(笑)

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大正時代の雛飾りであるこちらの御殿飾り雛は、もともと個人の方の持ち物でした。

 

所有されていた方は、生まれてから95年間この御殿雛とともに過ごし、毎年イチからこの御殿を組み立て飾ってきました。

けれど、イチから御殿雛を組み立て7段飾りにしていくという作業はけっこう重労働で、ご本人も高齢でこの作業をするのが辛くなってきた。

でも、このまま飾らないのはお雛さまもかわいそうだし、もっとたくさんの人に見てもらいたい、とご本人の要望もありこちらでお預かりすることになったそうです。

 

壊れやすそうな細かい装飾がたくさんある、100年以上も前の雛飾りなのに全くそれを感じさせないほど状態の良い御殿飾り雛

所有されていた方がどれだけ大事にされていたかがすごく伝わってきて、見応えのある雛飾りでした。

 

おさんこ茶屋

宮城の名産のひとつ、ずんだ餅が美味しいおさんこ茶屋

なんと創業230年を超える、人気の茶屋です。

 

おさんこ茶屋にもお雛さまが飾られていたのですが、私の目的は・・・これ!↓↓↓
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向かって左からしょうゆ・ごま・くるみ・こしあん・ずんだ

 

おさんこ茶屋のだんごは餅のように柔らかく、餡も甘さやしょっぱさが控えめなので飽きずに何個でも食べられます(^^;

特にずんだはだだちゃ豆の味がしっかりして本当に美味しいです。

 

おさんこ茶屋に飾られていたお雛さまは、立ち姿が美しい立ち雛が3組。

他にお客様がいて写真は撮れなかったのですが、こけし雛が可愛らしかったです。