アネロのように、コツコツと。

もう40代、まだ40代。これからもコツコツと、いろんな経験を重ねていく。そんな経験から感じたことを綴るブログです。

『塩釜deひなめぐり』でひな飾り観賞だけじゃなく地元の人との交流も楽しむ~前編~

 

毎年ひな祭りシーズンに宮城県塩釜市で行われている『塩竃deひなめぐり』。

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『塩竃deひなめぐり』は毎年2月下旬~3月3日(桃の節句の日)まで開催しています。

私もさっそく行ってみましたが、まだまだ冬の寒さが強いこの時期でも春の明るさを感じられ、心がほっこりするイベントでした。

  

 

『塩竃deひなめぐり』とはどんなイベント?

『塩竃deひなめぐり』2008年から毎年、桃の節句の時期に開催されているイベントです。

塩釜市内で雛段飾りを展示しているお店を巡り、お店によってはひなめぐり限定の特典を受けることができます。

お雛さま観賞をしながらお店の人と語り合ったり美味しいものを食べたり、塩竃の町歩きを楽しみます。

 

私が訪れた今年(2020年)は34店舗がイベントに参加していました。

 

どのお店に雛飾りが展示してあるのかは『塩竃まちめぐりマップ』というパンフレットに表示してあります。

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『塩竃まちめぐりマップ』片手に、お雛マーク🎎があるお店を訪ね歩く

 

通常営業しているお店の中に入って雛飾りを見るので、お店の方に「こんにちは、お雛さま見せてください!」と声をかけると、「はーい、どうぞー」と快く迎え入れてくれます。

ひなめぐり期間限定の特典とは、体験だったりひなめぐり限定スイーツやランチ、グッズの購入だったり、様々です。

 

塩竃まちめぐりマップ<ひなめぐり限定~>の表示がある店舗をチェックしてここを目当てにお店を巡るのもいいですね。

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↓↓↓ひなめぐり限定で体験できる『和紙で作るお雛さま🎎』。

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こういった期間限定ものに出会えるほか、訪ねたお店の店員さんから、展示してある雛飾りの由来や歴史のお話を聞いたり、地元の人と交流できるのも楽しみのひとつ。

 

実際、時代物や日本各地の特徴ある雛飾りを展示しているお店が多く、私も地元ながらちょっとタイムトリップした気分でひなめぐりを楽しんできました。

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バラエティに富んだ日本各地のお雛様たちに思わず顔がほころぶ

 

今回は、立ち寄らせていただいたお店に展示されている雛飾りの紹介を中心に、お店の方からの話も交えつつ書いていこうと思います。

 

立ち寄ったお店は6店舗と多くないですが、いろいろと興味深いお話が聞けました。

前・後編で3店舗ずつに分けて2記事書いていきます。

 

ご興味のある方はぜひ見ていってください🎵

  

立ち寄ったお店【前編】

 

市川紙店(いちかわかみてん)

 

塩釜市内のメインストリート・本町(もとまち)商店街で明治35年から店舗を構える老舗、市川紙店

 

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市川紙店の店内には和紙の折り紙で作られたつるし雛がたくさん飾られていました。

 

お雛さまやお雛さまを乗せる籠、扇子、お薬入れなどなど。

すべてが和紙でできています。

つるし雛はぬいぐるみのものを多く見かけますが、それを和紙で作るところはさすが老舗の紙店だなぁと思いました。

 

そして、市川紙店ではひなめぐり期間限定折り紙でお雛さま作りを体験できるんです!

 

和紙で作る折り紙ワークショップは、製作費1,500円で参加可能。

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実際に和紙を使って

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かわいいお雛さまを自分で作ることができます。

 

お店の方が折り方を丁寧に教えてくれるので、まったく初めてでも上手なお雛さまができ上がります。

 

自宅でも作りたいっていう方のために折り紙レシピももらえます。

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レジカウンター下のショーケースには、台座(?)と屏風以外は和紙で作った雛飾りが展示してありました。


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市川紙店には和紙の折り紙の種類がたくさんあるので、自分の好みの和紙柄で折り雛を作ったらより愛着が湧くと思いますよ♪

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私は桜の柄を購入 

 

熊久商店(くまきゅうしょうてん) 

旅行が好きだというご主人が営む熊久商店は本町(もとまち)商店街に店舗を構える、創業160年の老舗酒屋です。

地酒が試飲できるらしいので、お酒好きの方にはたまりませんね。

 

ちなみにこちらでは、塩竃まちめぐりマップを見せるとひなめぐり期間限定で甘酒を一杯サービスしてくれました。

 

博多雛(はかたびな)

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熊久商店の店内に入って一番最初に目に入ったのがこの『博多雛』でした。

立ち雛でサイズが大きく、優しい色使いだけど華やかな柄の着物を身にまとった、目鼻立ちがはっきりとした美男美女の内裏雛。

こんなに凛々しい顔立ちのお雛さまは初めて見ました。

 

享保雛(きょうほびな)

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熊久商店が店舗を構えた160年よりさらに昔、江戸時代に流行したという享保雛が店内一番奥に鎮座していました。

享保というと、江戸幕府第8代将軍徳川吉宗の時代。

約300年前のお雛さまなんですね~(ため息)

 

ご主人いわく、店舗は創業160年なので初めからこの店にあったわけではなく、ご先祖様がどこかから頂いたものだろうとのこと。

そしてなんと、頂いた後~このひなめぐりイベントが始まった2008年までは表に出していなかったとかΣ(゚д゚ )!

いやいやいや・・。

 

享保雛の着物の色は天然の草木染めだそうです。

現代のお雛さまに比べるとどうしても色使いが地味に見えてしまいますが、よくよく見ると細かい装飾が施されているのがわかります。

この細かい装飾も享保雛の特徴のようです。

私はこの内裏雛のオレンジっぽい色味が結構好きですね。

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すまし顔、というよりちょっと微笑んでるような表情もいいなぁと思いました。
 

  

ご主人が日本各地に旅行に出かけた際に購入した各地のお雛さまたち

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享保雛の下に飾られていたのは、ご主人が旅先で手に入れたお雛さまたち。

 

仲間と旅行に行く際には自分が幹事を引き受け、お雛さまが買えることを最優先目的に行き先や宿泊先などをすべてご自分で決めるそうです(笑)。

張り子や塗り物、伊万里焼の雛など、各地の特徴あるお雛さまがズラリと肩を(?)並べていました。

ご主人のおかげで各地のバラエティに富んだお雛さまが見られて、ちょっと得した気分でした。

 

荻原醸造(おぎわらじょうぞう)

 

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塩竃神社

 

202段の石段が有名な塩竃神社のすぐ近くに、明治21年に創業し店舗を構える荻原醸造

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味噌や醤油など、発酵食品を製造・販売しているお店です。

江戸後期に建てられたという建物は築160年を超えており、背景の塩竃神社を囲む森ともしっくりと馴染む、趣きのある外観です。

お店の外に目印のように置いてある大きな樽が目を引きますね。

 

そんな荻原醸造には、雛飾り以外にも見どころがもうひとつあります。

それは、むしろこっちを見たくて来る人も多いんじゃないかと思うくらい、インパクト大な代物でした。

 

大正雛(たいしょうびな)

 

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お店の入り口を入ってすぐ左側に飾られていたのは、7段の大正雛。

お雛さまが全体的に小ぶりなサイズなのが印象的でした。

あまりに小ぶりで顔も小さいので、だいぶ近づかないと表情がよく見えない(笑)。

でも、なんか皆スタイルが良く見える。小顔だから?

 

五人囃子と右大臣・左大臣の衣装の金色の刺繍がとても素敵でした。

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平成雛(へいせいびな)

 

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こちらは25,6年前の平成雛

一番見慣れたスタイルの雛飾りのせいか、これまでタイムトリップしていたのが一気に現代に戻った感じがしました。

屏風もオシャレな形をしていますね。

 

三人官女の着物の藤色が特に綺麗だなぁ~と見惚れてしまいました。

この着物あったら着てみたい・・・。

 

大神棚(おおかみだな) 

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荻原醸造のもう一つの見どころは『大神棚(おおかみだな)』です。

 

荻原醸造では塩竃deひなめぐりの期間中のみ『大神棚(おおかみだな)』を公開しています。

 

なぜひなめぐり期間中のみかというと、大神棚がある場所が個人宅の居間のため、普段は一般公開ができないからです。

私はこの大神棚のことを、前出の市川紙店の店員さんから「すごいのでぜひ見てみてください!」と力説されたので、お雛さまと同じくらい見たいと思いました。

 

で、実物を目の前にした感想は・・・「え、これホントに神棚??」でした。

とにかく、大きさが規格外(?)なんですね。

 

神棚って、たいていは家の奥の方にひっそりと存在しているイメージなんですが、荻原醸造の居間にあった大神棚は、

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広さ8~10畳ほどの居間の幅と同じサイズで、さらに縦の長さも1mは余裕であったと思います。

しかも屋根まで付いていて、まるで一軒家のような圧倒的な大きさの神棚でした。

この場所が普段の居住空間だというから、守られてる感ハンパない・・・。

 

大神棚の真ん中には、5枚の『キリコ』と呼ばれる切り絵が貼ってあります。

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毎年、塩竃神社の宮司さんの手によって縁起物の絵柄が入ったキリコが作られるそうです。

向かって左から

 

末広

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広末じゃありません

 

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かぶ

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真ん中なんだったか忘れました。スミマセン💦

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なんだったかなぁ~
 

この絵柄は毎年変わらないようです。

まるで、聖域への入り口ののれんのようですね。

 

 

立ち寄ったお店【前編】はここで以上です。

改めてじっくり塩釜の町を歩いて気付いたのは、創業100年以上の老舗店舗がたくさん軒を連ねているということ。

ひなめぐりを通じて、塩釜の伝統を守ろうとする地域の人々の想いを感じました。

 

ではでは、続きは『立ち寄ったお店【後編】』にて。