アネロのように、コツコツと。

もう40代、まだ40代。これからもコツコツと、いろんな経験を重ねていく。そんな経験から感じたことを綴るブログです。

【紅葉の名所】と呼ばれる場所に、あえてシーズン以外の時期に訪れてみた ~宮城・松島『円通院』~

 

宮城県の松島にある紅葉の名所・円通院(えんつういん)。

毎年秋には、『松島紅葉ライトアップ』が開催され、松島の町を華やかに彩ります。

 

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2018年の紅葉ライトアップ

 

私もこのイベントに毎年必ず訪れます。

今年も夏ごろからずっと楽しみにしています。

 

・・と、そんなある夏の日、ふと思ったのです。

そういえば、いつも紅葉で色づいているところしか見たことないけど、夏はどんな景色をしているんだろう、と。 

 

この円通院以外でも、『〇〇の名所』と呼ばれる場所ってその時期以外に行ったことないな、と思いました。

桜の名所とか。

 

そこで、今年は『紅葉の名所』と呼ばれる円通院の、夏の風景を見に出かけてみました。

 

 

伊達政宗の孫“伊達光宗公”を祀る『円通院』 

 

円通院は、仙台藩主である伊達政宗の孫、伊達光宗公の菩提寺です。

院内には1646年に建立された光宗公の霊廟【霊をまつる建物】・三慧殿(さんけいでん)が鎮座しています。

そんな円通院は、松島の駅から徒歩圏内にあるので気軽に立ち寄れます。

観光客で賑わう表通りから1本路地を入った場所に佇んでおり、院内は木々が多い広めの庭園という感じです。

 

紅葉じゃなくても見どころたっぷり!夜には見えなかったものも発見 

 

昼間の円通院は緑が華やかな場所だった

拝観料を払い、さっそく中へ。

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円通院に入ってすぐ、青々と茂るたくさんのもみじと共に、白い庭園が見えてきます。

上の写真は『七福神庭園』と呼ばれるスポットで、敷き詰められた白い石が松島の海、点在している石は松島湾に実在する七福神の島を表わしているそうです。

 

松島湾に浮かぶ島ひとつひとつに、七福神の名前が付いていたとは・・!

 

ずっと宮城に住んでて松島にもよく遊びに来ていましたが、松島の離島にそんな名称が付いているのは円通院に訪れて初めて知りました。

白に映える緑のもみじがとてもキレイな場所です。

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さらに進むと、写真撮影にぴったりなスポットがあります。 

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丸窓のあるベンチ。

着物姿で写真撮ったら映えそうですね~。

この日はベンチの端にキレイな青い花が置いてありました。

屋根まで緑に覆われて、趣きたっぷりな人気スポットです。

 

丸窓のベンチの奥には伊達光宗公の霊廟・三慧殿(さんけいでん)があります。

 

こんなところに!?地面に埋め込まれた伊達家の家紋

三慧殿へは石段を上っていくのですが、石段手前にある石畳の左右に、なにかの形を表わしたような石の埋め込みが。

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これは伊達家の家紋だそうです。

 

 

し、知らなかった・・・

今までは紅葉のライトアップ、すなわち夜にしか来ていなかったし、上ばっかり見て歩いてたので、まさか地面にこんなものがあったなんて。

この日は円通院をガイドしてくれるおじさんがいて、この紋様の存在を教えてくれました。

ガイドされなかったら絶対スルーしてたな・・

知らない人絶対多いと思うよ、これ。

 

伊達家家紋の存在に驚きつつ石段を上ると、真正面に三慧殿が見えます。

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木に囲まれ、後ろは崖のように森がそびえ、より三慧殿の存在を際だたせています。

三慧殿は、正面に見える階段のところまで近づくことができるので、堂内もしっかり見られます。

 

昼間だからこそ見られた模様、ガイドの説明で知ることができた模様の意味

紅葉ライトアップの時期は三慧殿もライトアップされているんですが、中が暗く模様までは見えづらいんですね。

昼間ならではのガイドの説明&三慧殿内の様子の見聞で、改めて歴史のロマンに触れることができました。

 

鎖国時代、開けられることはなかった光宗公の“厨子” の扉

三慧殿の中には、わずか19歳の若さで亡くなった伊達光宗公の厨子(ずし・仏壇のようなもの)が安置されています。

その厨子の扉は、鎖国だった江戸時代から、およそ350年にわたって開けられることがなかったそうです。

理由は、扉の中に鎖国時代には禁忌であった西洋的な模様が描かれていたから

光宗公の厨子のデザインを考えたのはカトリック教徒でもある支倉常長だそうです。

 

今回、その厨子に描かれた西洋的な模様というものを初めて見たのですが、その描かれ方はまるで隠し絵のようでした。

 

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ハート模様

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クローバー模様

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ダイヤ模様

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スペード模様

 

この4つの他に『西洋水仙』『バラ』の絵柄がありました。

これらの絵柄が

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光宗公の厨子

 

この厨子の随所に細かく描かれています。

三慧殿の中は日中でも薄暗く、隠し絵のような絵柄は目をこらさないと見つけるのは困難なので、紅葉ライトアップの時だけ訪れていたら知ることができなかった歴史でした。

鎖国時代、外国から持ち帰ったものはすべて幕府に納めなければいけなかった中、伊達藩は苦労して持ち帰った異国文化を残しておくべく、幕府にバレないようにこの厨子に描いたのではと言い伝えがあるそうです。

幾何学模様のように本当に細かいので、パッと見西洋画が描かれているとは幕府も判らなかったからこそ、現代まで残すことができたのかと思うとロマンが感じられます。

 

修行僧の墓とたくさんの苔むした岩

三慧殿を過ぎると、うっそうとした草木や苔むした岩の間を散策できる小路に入ります。

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途中には東屋があり、休憩がてら涼むことも。

この散策路の途中に、昔ここで修業を行った修行僧のお墓、という石碑がありました。

壁のような大きな岩のくぼみの中に建っているいくつかのお墓は、ひっそりと陰を作りちょっと物悲しさを感じさせます。

 

紅葉ライトアップのメインスポットでもある“心字池(しんじいけ)”

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通称『鏡池』と呼ばれる心字池(しんじいけ)は、紅葉ライトアップのメインスポットです。

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紅葉ライトアップ時の心字池。ちょっと紅葉が薄くてわかりづらい・・スミマセン(^^;

 

気温が高かったこの日は、池の周りの柵からミストが出ていました。

ここは紅葉している時の方が見応えがありますね。

 

さいごに

あえて紅葉していない時期に訪れてみたら、紅葉してなくても楽しめる見どころはたくさんあるんだな、と思いました。

今回みたいに、これまで『〇〇の名所』の〇〇に捉われすぎて見逃してきたことがたくさんあったと思うと、ちょっと損した気分(笑)。

 

シーズン以外なら観光客もそんなにいないだろうし、のんびりできるし、メリットだらけなので、『名所』と呼ばれる時期以外に訪ねてみるのもいいものですね。

 

円通院情報

交通   仙台駅からJR仙石線『松島海岸駅』降車 徒歩約5分

   または

   仙台駅からJR東北本線『松島駅』降車 徒歩約20分

拝観時間(年中無休)

     4月~10月下旬  8:30~17:00

     10月下旬~11月   8:30~16:30

          12月~3月     9:00~16:00

拝観料 大人 300円 

    高校生 150円  

    小、中学生  100円